8月23日、MAIZURU RB/まいづるRBの映像ワークショップ「フィルムで遊ぼう!」が盛況のうちに終了しました。
午前・午後とあわせて約45名の参加があり、それぞれにフィルムの魅力を堪能する2時間となりました。 まずは、講師の川村先生からの丁寧な説明。フィルムとはなにか?DVDとの違いは?などなど。フィルムだからこその質感や表現力、1秒が24コマからできている、なんていう素朴な驚き。 実際に映画館で上映される35mmフィルムを手にして、説明が続きます。 みんなも実際にフィルムを手にとって触りました。映画館で繰り出される映像も音声もこの小さなフィルムの中に入っているんですね。不思議です。 いよいよ、自分だけの映画づくり。 今回は、透明フィルムにマーカーで絵を描いたり、黒いフィルムに画鋲やヤスリでキズをつけて、一人で10秒分のコマをつくりました。10秒分といっても、コマ数にしたら240コマ。一人で240のコマを考えました。これはなかなかの作業です。 今度の音楽ワークショップの講師をお願いしている港大尋さんも、たまたまの京都出張で、舞鶴まで足を運んでくださいました。智恵蔵スタッフも混じって、フィルムづくりに夢中です。 コツをつかんでくると、この作業、なかなかやめられません。 フィルムができたら、一人ずつのフィルムを参加者全員分でつなげます。 立命館大学映像学部の学生さんの心強いアシスタントのもと、さくさくと作業は進みます。 そして、上映! 絵や模様がつぎつぎと変化していきます。みんな自分の描いた絵、わかるかな? 参加者全員のフィルムをつなげて、約2〜3分。ところどころに写るストーリーや模様の流れは、とても美しかったです。この世でひとつだけのオリジナルフィルムの完成です! 午後の部に参加した人はご存知。音楽家の港さんが、即興で上映に音をつけてくれました。 アフリカの打楽器、ジャンベの音色とともに、映像が次々と流れていきます。音が映像を紡ぐのか、映像が音を生み出すのか、どちらからともなく表現が溢れ出る、不思議な時間でした。 上映後も、みんななかなか帰りません。帰れません。 どうしてもやり残した続きの作業をしたり、ゾーエトロープのアニメーションづくりにふたたび夢中になったり、映写機を実際に操作したり、先生に質問をしたり。みんなゆっくり時間を過ごしました。 そして、港さんは、次回のワークショップの取材を受けています。 創造力を使って、実際に手を動かして、絵を描いたり工作をするのは、やっぱり楽しい。 どんな人の中にもある、五感を使う喜びみたいなものを刺激します。 さらに今回の映像ワークショップでは、自分で作ったもの(フィルム)が、ほかの人とつながって、また別の作品になること、そして映写機という何か別の要素(機械)によって、自分の手から離れて、フィルムを描いていたときには想像できない新しい作品が生まれること、それが重要なのだと思います。 ただ絵を描く工作をする、ということ以上に、自分の手の内や自分の想像の範囲内から、なにか別のきっかけで(今回だったら映写機や他の人とつながったフィルムなのかな)、新しい価値が生まれること、そんな喜びや予想外のこと(ときにはがっかりすることも含めて)が楽しいのです、きっと「アート」は。 次回RBの企画もお楽しみに!! written by mori
by maizuru-rb
| 2009-08-24 10:34
| RBイベント情報
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